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人間は、この地球上で生きていく為には必ず、必要なルールというものを守らなければ成らない。ルールを守らなければ生きて行く事が出来ないか、もしくは大なり小なりの罰を受け、自分の意志に反する痛みを受けなければいけないし、それは知らなかったでは済まされない事が沢山ある。やってはいけない事「我慢」、やらなければ成らない事「勇気」それがルールである。ルールは人間だけに対して「我慢」「勇気」と言う事を神様が与えてくれているのでは無いでしょうか。剣道にもルールがあり、「我慢」「勇気」が絶対に必要なのです。例えば自分はもっと強くなり、試合に行って勝ちたいと思うなら苦しいかもしれないけど我慢して稽古をするしかない。苦しい稽古に耐え、勇気を以ってお相手と戦わなければ勝って喜びを味わう事は出来ない。少年剣道は個人で戦うが、何故か団体戦が多い。団体戦で勝つ為には、個人はチームの為にどれだけ貢献出来るかなのです。戦う時は、自分一人ですが、その一人一人の勝ち点が総合としてチームが勝った、負けたの結果として表われてくるのです。勝ちは勝ち、負けは負けですが引き分けには、勝ちの引き分けと、負けの引き分けがあるのです。チームが勝つ為、自分はこの試合で絶対、1本勝ちか2本勝ちをしなければならない。又、最低でも引き分けに持って行かなければならない、その時に必要なのが我慢の戦いであり、勇気の戦いなのです。試合は、日常の稽古で常に全力投球し、その剣道技術を試合にどれだけ出せるかによって、結果が決まるのです。日常の稽古で、苦しい稽古に我慢する事、それに戦いを恐れない勇気、常に頭で考え、お相手を見て、お相手を知る。そして、1番良いと思う技でお相手に挑む、その結果自分の考え、挑んだ技、タイミング、力の全てがお相手に対し、どれだけ通用したかが結果となり出て来るのです。「我慢」「勇気」・・・それは大きな喜びを得る為に絶対に必要な条件なのです。第21回近畿地区少年剣道新人錬成大会     優勝平成15年3月22日和歌山県立体育館で小学生37チーム、中学生35チームで行われました。中学生は3回戦敗退、小学生優勝優勝した小学生は激戦の中、我慢と勇気の戦いの結果の優勝でした。                       

 

白剣剣報  2003・6月号                     文 一岡正紀  

 

我慢の剣道

 

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